将司さんの喉
ずっと考え続けている。
つらいだろうなと思う。
なんて声をかけたらいいか分からない。
私が今何かを言ってその言葉が役に立つように思わない。
「ガンバッテ」「ゲンキダシテ」
定型文みたいに耳を通りすぎちゃうんじゃないか。
普段あれだけストイックな人がこういうことに直面したら、どれだけ責任感を感じてしまうんだろう。
何度も何度も謝ってるんだろうな。
メンバーにも、スタッフさんにも。
周りの人にも。
もういいから気にしないでって言われても、あの大きい目を動かさないで謝るんだろうな。
私もひどい症状の病気だった。
社会的な活動もできず、最低限のことすらできなかった。
何もないまっさらな0点の人間として、
砂粒を一粒ずつ集めて、一ヶ所に積み上げていった。
今は立派な砂のお城になった。
お仕事も、周りの人間関係も、自分自身も誇れる部分ができた。
将司さんと私の状況は違う。
でも、
でも ああなんでこれは、、こんな荒れ地みたいな状況になっちゃった、、って直面しても、
毎日毎秒同じ方向を向けてれば、
今を振り返れる素晴らしい日々が待っている。
私はそうだった。
だから将司さんも、絶対大丈夫。
将司さんが目標や目的がブレないのは、みんな知ってる。
体が楽器の人は、痛みを伴うから、つらいな。
修理しよう。心を休めて。
毎日、「一日の花を摘もう。」